research scoreboard
何が効いて、何が効かないか
生存者バイアス除去・数十年データで約20レーンを検証。成果物は「市場に勝つ戦略」ではなく「悪い戦略を正直に棄却する機械」。合否どちらも公開します。
- 22
- 検証レーン
- 0
- リターンで指数超え
- 4
- 使える — リスク低減のみ
- 損失・破滅・失敗
- 使えるエッジ無し
- 使える結果
選択・ファクター系 — 全FAIL
10 レーン · 0 使えるbreakout (standalone + satellite)
FAIL有料J-Quants 2018-2026(2018Q4/2020/2022 弱気を含む)の多レジームOOSでFAIL確定:ブレイクアウトのポートフォリオはコスト後 NISA に負け(−3.4%/年 vs +13.5%)。単一レジームの検出力不足ではなく確定。
PEAD / earnings surprise
FAILIS +1.40pp → OOS −1.39pp の符号反転(過学習)。有料21kイベントの daily t+5d でもコスト後エッジ無し。
event-window / announcement timing
FAIL流動21kイベント、コスト0.3%後のドリフト −0.29% ≒ ランダム。プラスは2018Q4のみ。
supply-demand / marginUNUSABLE本物の情報だが対指数 corr 0.94。有名な信用倍率もフォワード |r|≈0.07・的中47%=コイン。
ファクター選別:本物の情報(対ランダム5/5)だが対指数 corr 0.94、中立版はグロスでもマイナス。有名な信用倍率(市場の買残/売残・465週)も同時相関だけで、フォワード |r|≈0.07・逆張り的中率47%=コイン。quality / value
NO EDGEリターンでは指数超だが corr 0.96、急落で負け、改革依存。分散にならない。
engineered multi-factor
NO EDGEセクター中立の value+quality+mom+lowvol は素の損を消すが、リスク調整後で指数と同等止まり。
momentum / short / long-shortFAIL全て非課税NISAにOOSで負け。EDINET読解のLLMロング/ショートも Spearman≈0(32bでも)。
いずれも非課税NISAにOOSで負け。最も直接的なLLMテスト——EDINET開示文の読解スコアで銘柄をランク付けし市場中立ロング/ショートを組む(NISAでは不可能な軸)——もエッジ無し:Spearman(score, fwd) ≈ −0.08 (t+21d) / 0.00 (t+63d)、ロングショート・スプレッド −0.2pp、借株コスト除く(186 PIT判定、2024-25)。同一パネルを大型モデル(qwen2.5:32b)で再走しても同じ——Spearman は依然≈0、スプレッドはホライズンで符号反転、むしろ大型の方が一様に強気(高確信62% vs 25%)。小型モデルの産物ではない。forecast / guidance revisionNO EDGE小さい本物のグロス・エッジ(+0.46%/1m)もコストで消滅(net −0.14%)・ランダム対照にも勝てない。
上方FEPS(業績予想)改定銘柄はNISA EWに対し小さいが本物の非モメンタムなグロス・エッジ(+0.46%/1m・+1.48%/3m、n=75,542シグナル・9レジーム)を出すが、コストで完全消滅(ネット −0.14%/−0.02%)し、同一ユニバースのランダム選別コントロールにもグロスで勝てない(1m +0.31% vs ctrl平均 +0.45%、p95 +3.16%、コホートがctrl平均超は59/97ヶ月のみ)。モメンタム+単調性のアブレーションはPASSだが、コアのスプレッド+ランダム関門がFAIL。エッジ無し、出荷不可。volume × fundamental-acceleration (conjunction)NO EDGE3m −0.24%ネット、サイズ整合ランダム対照にFAIL(p=0.58)=棄却済みブレイクアウトの再発見。
出来高サージ×売上成長加速の合わせ技はEW-NISAに勝てず(3m超過 −0.24%ネット、グロスでも負け、n=13,398・7レジーム)、サイズ整合ランダムコントロールにFAIL(p=0.58)、アブレーション関門(合わせ技 ≤ max(出来高のみ, 成長のみ))も両ホライズンでFAIL。ファンダ脚は無価値——既に棄却済みのブレイクアウト・レーンを再発見しただけ。ネットプラスは7年中2年のみ。passive core choice (quality / size / value index)NO DURABLE EDGE広範TOPIXを持続的に上回るNISA指数は無し。最良の傾斜+0.032も2023年以降は逆転。
正直な受動的選択の問い(能動ルールでなく):NISA対象の買い持ち指数で、広範な時価加重TOPIXより持続的に高Sharpeなコアはあるか? キャッシュ済J-Quants /indices 2016-2026、同一基準で公平比較(price対price/TR対TR)、2023年前後(PBR改革)で持続性分割。答えはNO。最良でも大型株傾斜(TOPIX 100、+0.032 Sharpe)=信託報酬の範囲内、しかも2023年以降は逆転(1.614 < 広範1.643)。中小型は劣後(Sharpe 0.62〜0.72)、バリューは2023年以降の改革急騰でやっと広範に並ぶ(改革前は劣後)、ROE/クオリティ指数(おそらくJPX日経400)は公平なTR基準で広範に負け(0.947 < 0.977)。高Sharpeに見える名はアーティファクト——配当込み版(6000=TOPIX+配当、どの指数にもある)と2022-23年設定の新指数(recency)。広範な時価加重の買い持ちがエビデンスに基づくコアのまま。『より高リターン』はエッジでなくより多いリスク。
タイミング・レバレッジ・構造
7 レーン · 0 使えるleverage 2x / 3x
RUINフルサイクル 2x −99%、3x −100%(1x未満)。30%/年は後知恵のブル期間だけ。
concentration (1–few stocks)
LOTTERY生存者除去:単一銘柄の中央値 3.1%/年 < 指数 7.4%。≥30%は0.8%だけ、34%は損失。
contrarian / fade
FAIL−0.1%/年、−82%DD。負けトレードの勝つ反対は「逆張り」でなく「HOLD」。
TA confluence + leverage
FAIL4指標(corr 0.6–0.8=冗長)は単純1ルールに劣る。レバレッジはフルサイクルの破滅を足すだけ。
seasonality (sell-in-May, turn-of-month)NOT TRADEABLE収穫ルールは全て buy&hold に負け。TOPIXでは『Sell in May』はむしろ逆(5-10月がプラス)。
収穫ルールは全て buy&hold に負け(エクスポージャ放棄+回転コスト)。S&P(1927-2026)に加えTOPIX(2016-2026)でも確認:日本では『Sell in May』はむしろ逆で、5-10月がプラス・11-4月限定は保有に大きく劣後、turn-of-monthは−5.8%。本物の季節性は保有がタダで取り込む。crypto added to trend (BTC)
ARTIFACT22%/年は一度きりのBTC普及ランプ(再現不可)。フォワード情報ほぼゼロ。
FX hedge: hedged vs unhedged S&P (JP holder)NO EDGE (a yen bet)円の方向性への賭けでエッジ無し:なしの勝ちは2013年以降の円安だけ、ヘッジはキャリーを払う。
日本のNISA保有者のS&P/オルカンは為替ヘッジありとなし、どちらが良い? FRED 2002-2026(SPY×USDJPY vs SPY−キャリー、キャリー=日米3ヶ月金利差・カバード金利平価)。エッジ無し——円の方向性への賭けで、ただ乗りではない。なし(unhedged)が全期間で勝った(CAGR 11.1% vs 8.7%)が、それは2013年以降の円安だけが理由:2013年前(円高の10年)はヘッジありの方が良かった(Sharpe 0.388 vs 0.285)。為替はヘッジでなく局面のワイルドカード——2008は円高で暴落を深め(なし−58% vs あり−51%)、2022は円安で緩和(−6% vs −20%)。しかもヘッジはキャリーを払う(ここでは平均~1.4%/年、2023-24は~5%/年——日本のヘッジ付き米国ファンドが大きく劣後した理由)。なし=キャリー無料の円安継続への賭け+為替で下落が深い、あり=金利差を払って株だけ取り出す。どちらも広範インデックス買い持ちに勝たない。ゴールド枠の結果とは独立。
使える結果 — リスク低減(1つはNISA内で使える)+ テール信号1つ
5 レーン · 4 使える12m-trend crash hedge (equity ↔ cash)USABLES&Pの最大下落を −86%→−52%(4/4の持続的弱気)——ただし課税口座限定(売りがNISA枠を焼く)。
S&P500 1927-2026:4/4の持続的弱気で buy-hold+ランダム+静的に勝つ。maxDD −86%→−52%、約1回/年。持続的弱気に効き、フラッシュクラッシュには効かない。ただし課税口座限定——NISA内では年360万の取得枠で買い戻しが約20%/年に絞られ、退避のたびに回復局面を現金で取り逃す(最終倍率 310→2.4倍、回復捕捉0.06〜0.18)。使うなら別の課税枠で、NISA内では使わない。multi-asset (equity + gold) trend diversifier
USABLE2002-26:Sharpe ~1.1 vs 株式0.81、maxDD ~−13% vs −51%、corr ~0.4。2008も2022も保護。最終資産増でなくDD低減。
static gold-diversified core (NISA-USABLE)USABLE (NISA, risk only)NISA内で使える唯一の勝ち:静的な株式+金で下落を半減(−33% vs −51%)——リスク低減でリターン増ではない。
NISAの器の中で生き残る初の「リスク低減」結果。トレンド・オーバーレイは効くが退避で“売る”→NISA取得枠を焼く(課税口座限定)。静的ブレンドは売らないのでNISA互換。公平な総収益ベース(SPY/TLTは配当・クーポン込み、価格指数の配当トラップを是正)で、静的な株式+ゴールド配分は両時代で持続的にSharpeを上げ最大下落を半減(70/30 株/金:Sharpe 1.03 vs 0.80、maxDD −33% vs −51%、2013年以降 1.17 vs 1.00)。効くのはゴールドの低相関——債券は不可(60/40 株/債は2013年以降 株に劣後、2022は株と一緒に下落)。重要:2002-2026は金の強気相場(~12%/年)なので、ここでのリターン同等は局面アーティファクト(キャッシュの金データは1980-2000の停滞期に届かない)——持続的に言えるのは分散による下落低減だけで、ただ乗りの高リターンではない。リスク選好(期待リターンを少し諦めて下落を浅く)であって資産増のエッジではない。円ベースでも確認済(日本の保有者の通貨・対USDJPY):ゴールド枠は円でも持続的にSharpeを上げ下落を浅くし、しかも日本の保有者にはより重要——為替ヘッジ無しの外国株は円で下落が深くなりうる(円の危機時の動きは局面依存:2008は円高で悪化、2022は円安で緩和——つまりヘッジは為替でなくゴールド)。リターン最大化なら100%株式のまま。breakout multibagger screen (TAIL only)TAIL EDGE≥5倍の出現率を約2倍(固定horizon・全レジーム)——ただし70分の1のテール宝くじで、コアではない。
J-Quants 2016-2026・全上場PIT・固定horizon:3m≥30% + 6m高値の90%以上 + 出来高↑ で ≥5倍の出現率が約2倍(P(≥5×) lift 24mで2.1倍・36mで1.8倍、n=13,651トリガー)。全レジーム+固定horizonでも生存(初回2024-26のみ読みの2欠陥を是正)。パラメータにも頑健:18セルの閾値グリッドで15/18が≥1.5倍(OOS中央値1.99倍)、2017-21で選んだ閾値が held-out 2022-26 でも2.18倍=滑らかな勾配(モメンタム強→lift大)で偶然の一点ではない。ただし平均でなくテールの信号:トリガー中央値~1.23倍、P(≥5×)≈1.4%=70分の1。現実的エグジットでも生存:タイミングなしの buy&hold(24m)でも ≥5× lift は2.4倍を維持、一方トリガー中央値は~0.95倍に沈む=真の fat-tail ロッタリー(大半はフェード・少数が大きく走る)。小口を多数まく sized なロッタリーで、インデックスの代替ではない。household barbell — NISA core + taxable tail sleeveNO EDGENISAコア+課税テール枠:枠は 4.7% < 9.4%、corr 0.86——素のNISA超えはわずか4.6%。
庶民が実際に取れる唯一の構成(従来未検証——過去のブレイクアウト検証は全てNISA内だったため):非課税NISAの広範指数コア(固定)+別口座の課税ブレイクアウト・テール枠(上のテール信号)=取得枠を焼かない。2018-2026・正しい20.315%課税で検証。枠のネットCAGR 4.7% < TOPIX 9.4%、vol 18.2% > 14.5%、corr 0.86=最悪の分散先。全配分(0.5〜5%)が最終資産でもSharpeでも素のNISAに負け、4,000回の同時ブロック・ブートストラップでは p99.9 テールすら下回り、P(バーベル>素のNISA)=4.6%。理由:70分の1の勝者を事前に当てる手がかりが無いので約1,400銘柄を等加重でばらまくしかなく、75倍の大当たりも資産の1/1,400(最良単月でも+13.9%)=狙えない凸性は希釈で消え、フェードする中央値(0.954)が枠を指数以下に引きずる。テール・エッジは趣味の宝くじで、NISA世帯の改善策ではない。
結論
事前的・反復可能・コストとサイクルを生き残る形で「平均」リターンが広範インデックスの buy&hold をOOSで上回る手法はゼロ。リターン側の唯一の例外は平均でなくテールの信号——breakout スクリーン(3m≥30%+6m高値近辺+出来高↑)が 2016-2026・固定horizonで ≥5倍の出現率を約2倍にする——が、トリガー中央値は~1.2倍で、小口を多数まく sized なロッタリーであってインデックス超えのコアではない。コアで堅牢な能動的勝ちは「リスク低減」のみでリターン増ではなく、しかもそれすら NISA ラッパーを生き残らない:12ヶ月トレンド・オーバーレイは回復に乗るため速い買い戻しが要るが、年360万の取得枠がそれを不可能にする(310倍の buy&hold を2.4倍に落とす)。NISA保有者への正直な答えは最も単純なもの——広範インデックスを永久保有(非課税・回転ほぼゼロ)、拠出は即時投資(新規資金すらトレンドでタイミングすると過去窓の約85%で素のDCAに負ける)。ただしNISA内で唯一生き残る下落対策がある——静的な株式+ゴールド配分(売らないので取得枠を焼かない):下落を浅く・リターン増ではない、リスク選好。一方で能動的なトレンド・オーバーレイは、退避=売りになるため別の課税口座でのみ有効。投資助言ではありません。
詳細(capstone): docs/handover_2026-06-03_program_capstone.md
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