エビデンス
エビデンス — 全ての検証を完全開示
以下の各レーンは合否問わず公開。どれもコスト後に指数を超えなかった。

発見01そもそも、このデータはどこまで信用できるのか?結論より先に、結論を支える土台から。何を買い、何を排除したか。検証基盤
結論を支えるデータ
思いつきではない — survivorship-free の本格データに基づき、全ての検証を公開している。
- 10年
- 上場廃止含む survivorship-free の日本株データ
- 5,300+
- 検証ユニバースの銘柄数
- 99年
- S&P500 の歴史(1927–2026)
- 148,000+
- セクター日次の観測数(空売り比率lane)
- 1,159
- ローリング検証コホート(拠出スタディ)
- 15+
- 戦略 — 合否問わず全て開示
発見02この研究が高い授業料で学んだことは?何十回の検証で繰り返し効いた教訓だけを蒸留。教訓
なぜ NISA に勝つのは難しいのか
終了した研究レーンから得た普遍的な教訓。自分たちの手法と結論であり、都合の良し悪しに関わらず公開します。
1. シグナルにエッジがなかった — ランダムが同等以上だった。
流動性を合わせたランダムバスケット(OOS終価1.130)が breakout シグナル(1.098)に並ぶか上回った。ランダム選択を超えるエッジがない以上、別の単一ファクターに替えても解決しない。
2. 回転率・コスト・税が構造的な対戦相手。
NISA はほぼ無回転、アクティブは66〜99%。往復1.5%・回転0.8で月約1.2%(18か月で約20%)の出血。NISA は売却益も非課税で、バックテストが課していないハンデがある。
3. 多レジームで確定:エッジなし・ドローダウンはより深い。
2016〜2026(2018Q4・2020コロナ・2022を含む)で再走:breakout は0/5でNISAに負け、0/5でしかランダムに勝てず、全暴落で最大DDはNISAより深い。「弱気で守る」希望は棄却。
4. 本物のエッジ、でもロングオンリーでは分散できない。
信用残(需給)シグナルは初めてランダム(5/5)と流動性マッチrandom(4/5)を超えた本物の小エッジ。だが単独ではNISAに負け、広範NISAコアと相関0.94 → 10%サテライトでSharpeは0.67→0.60に低下。ロングオンリーの株式ファクターは株式コアを分散できない。
5. 2023年以降にしか現れないプレミアムは、エッジでなくラリー。
時価加重では割安+品質ティルトが指数を通期+4.5pp/年上回ったが、内訳は2023年前−0.5pp/後+15.3pp。半導体セクターティルトも同型。前後で割ると大半の『プレミアム』はTSE改革・AIラリーに化け、グロスの超過分も回転コストが食う。前後両期間での検証が誠実さの担保。
6. 本当の変化が決算に見える頃には、もう織り込まれている。
持続的な利益率の段階上昇の最大群を選ぶと年−9.8pp劣後(最大DD−46%)、出来高の『静かな蓄積』イベントは年−14pp劣後(−62%)。どちらも前後両期間で負ける:再評価はシグナルが観測可能になる前に起き、トラジェクトリを追うと天井を買い、反転するシクリカルで高ボラな銘柄を抱える。
研究・ペーパー検証のみ。投資助言ではありません。ライブ取引・エッジの主張はありません。 — docs/lesson_2026-06-02_why_nisa_is_hard_to_beat.md
発見03ブレイクアウト戦略は、NISAに勝てたのか?凍結した戦略をアウトオブサンプルで突き合わせた、逃げ場のない検証。FAIL
NISA アウトオブサンプル検証
凍結したブレイクアウト screen を NISA ベンチマークと突き合わせたアウトオブサンプル検証。失敗結果も記録します。
- ブレイクアウト戦略
- 0.883×
- NISA 均等加重
- 1.592×
- NISA 大型株
- 1.8×
- 対NISA リフト
- 0.99×
- ≥5倍 テール件数
- ≈6
- テンバガー捕捉
- 52.2%
結論
- • NISAに勝てませんでした。だからトレードはしません。
- • だから live には進めません(ライブレーダーは無効)。
- • NISA がエビデンスに基づく既定のままです。
補足
screen はテンバガー候補の一部を捕捉しましたが、 コスト後のポートフォリオは NISA に勝てませんでした。
複数レジーム(2018〜2026、2018Q4・2020コロナ・2022を含む)でOOS検証済み:ブレイクアウトのポートフォリオはコスト後も NISA に負け。この FAIL は単一レジームの偽陰性ではなく確定。
OOS(2022〜2026):ブレイクアウト −3.4%/年 vs NISA-EW +13.5% / 大型 +17.4%、ランダム対照に辛うじて勝つ程度。 (2018-01-31 → 2026-03-31)
発見04では、衛星として5%だけ混ぜたら?コア・サテライトなら活きるのでは、という最後の望みを検証。FAIL
コア・サテライト オーバーレイ
NISA コア + 小さなブレイクアウト衛星が、素の NISA に勝てるか検証。合否どちらも公開します。
- NISA-EW コア
- 1.354×
- 最良オーバーレイ
- 1.341×
- 対NISA 超過(最良)
- -1pp
衛星5%・均等加重
- • 上位N集中はむしろ悪化しました。
- • 衛星の配分を増やすほどブレンドは悪化します。
結論
- • ブレイクアウトは NISA 衛星としても役に立ちません。
- • ペーパースキルなし/ライブレーダーなし。
ブレイクアウト研究レーンは終了 — 単体も衛星も失敗。docs/breakout_research_closure.md 参照。
発見05決算後ドリフト(PEAD)は、まだ生きているのか?60年代から知られる最古級のアノマリーを、今の日本株で。FAIL
PEAD / 決算サプライズ
決算後ドリフトが NISA に勝てるかのアウトオブサンプル検証。合否はもちろん、まだ判断できない場合も公開します。
- OOS イベント数
- 7,840
- 改訂 α (t+21d)
- -1.39pp
- サプライズ α (t+21d)
- -2.236pp
- 統合 α (t+21d)
- -1.354pp
- • guidance ベースの PEAD は、NISA/EW 代理に対し正の OOS ドリフト α を生みませんでした。
- • 改訂・サプライズ シグナルはコスト後にマイナス。統合も t+63d で限界的かつ頑健でありません。
- • ペーパースキルなし/ライブレーダーなし。
月次解像度で棄却。残された唯一の未測角度だった t+5d 日次の決算反応窓も、有料日次データ(流動21,014イベント, 2016〜2026)で測定済み——コスト後も負(docs/pead_research_closure.md, docs/event_window_study_closure.md 参照)。残る未検証入力はアナリスト consensus サプライズのみ(J-Quants に該当データなし)。
エッジ・収益性の主張はありません。
発見06成績を実際に動かしたのは、どのシグナルだったのか?「効いた気がする」ではなく、寄与を分解して計測。計測
シグナル寄与度
各判断をどのエビデンス レーンが支持・反対したか — 今は記録のみ。結果がクローズして初めてスコア化。
カバレッジ
- 判断数
- 3730
- 寄与度あり
- 3730
- スコア化可能
- 3359
表現されたレーン (既知スタンスを持つ判断数)
- エージェント判断3730
- テクニカル3730
- リスク3730
- イベント認識不明
- テーゼ不明
- World Monitor不明
記録されたスタンス
- 買い支持
- 3320
- 保有支持
- 3119
- 売り支持
- 1021
- 警戒
- 3730
各判断はリサーチ結果ウィンドウに紐づき、ウィンドウがクローズして初めてスタンスがエビデンスになります。
寄与度は因果ではありません: レーンが判断を支持しても、それが結果の原因とは限りません。
読み取り専用の寄与度カバレッジ。エッジや収益性の主張はありません。
発見07「データが悪かっただけ」では、ないのか?その言い訳を消すために、有料アーカイブを買って全部やり直した。反証済
有料データアーカイブ — 皆が見ている需給は、結局なにもなかった
J-Quants の全データを購入し、日本の投資家が実際に追う需給を検証。最も語られる2つは同時的かノイズだった。(構造のある2つは下に個別パネル。)
投資部門別フロー — 全12部門をタイミングシグナルとして
予測力なし外国人だけでなく全投資部門を検証。個人は本当に逆張り(同時 −0.73)、外国人・自己は順張り(+0.40)— だがどれも翌週を予測しない:全部門の前方相関 ≈0、的中率すべて約50%。「スマートマネーを追え/dumb money を逆張れ」は同時的な行動の癖で既に価格に織り込み済み、予測シグナルではない。
520週 · 個人は同時 −0.73、外国人 +0.40 · どの部門も翌週相関 ≈ 0(最大 |r|=0.06)
決算アナウンスメント・プレミアム — リターンは決算に集中するか
実在、但し指数に既に内包稀なプラス:銘柄は決算前後で実際に多く稼ぐ(+27bps/日、67%の銘柄)— 世界的な『アナウンスメント・プレミアム』が日本でも再現。だがこれはリスクプレミアム(決算日は1.35倍ボラ・方向は51%のコイン投げ)で、バイ&ホールド/NISA指数の保有者は全銘柄の決算を持ち越すことで既に捕捉している。切り出すには決算ごとに売買=回転がそれを食う。指数を超えるエッジではない。
決算日 +27bps vs 平常 +4bps · 67%の銘柄でプラス · 166,000イベント
大口空売り開示(空売り残高報告) — 空売り筋は当たるか
弱い銘柄の印、タイミングのエッジでない0.5%超の空売りは実名(Barclays/Citadel 等)で開示される。大口空売りが付く銘柄は確かに劣後(約−1.9pp/60日)— だが増加(−1.6)も減少(−2.1)も同程度劣後する。つまり「空売りが付く銘柄=もともと弱い銘柄」という選別の印で、空売り変化に対する informed なタイミングではない。貸株困難・信号は負 — 回避フラグであって retail のエッジではない。
128万件開示・3,593銘柄 · 空売り付き銘柄 対TOPIX −1.9pp/60日 · 増加 −1.6 ≈ 減少 −2.1
業種別空売り比率 — 逆張り反転シグナルとして
反転なし空売り急増は反発の前触れにならない。高空売り業種はむしろ低空売りに僅かに劣後し、微かな傾きも反転でなく継続で、時代で符号が反転=ノイズ。急増は同時的センチメントで既に価格に入っている。
高−低 空売り業種: 20日で −0.49pp · 148,000 観測
研究・ペーパー、ローカルキャッシュ、API消費なし。役立つか否かに関わらず公開。投資助言ではありません。
発見08信用規制入りは、売りシグナルになるのか?シグナルは実在する。それでも取引できない理由がある。取引不可
信用規制 — 規制入り後、その銘柄はどうなるか
信用買いの過熱で規制対象になった銘柄。本物で安定したシグナル — だが取引はできない。
規制入り銘柄は直前1ヶ月で中央値+35%急騰し、その後四半期で対TOPIX 約−4%を吐き出す(3,989件、両期間)。
| 期間 | 対TOPIX超過 | プラス率 |
|---|---|---|
| +20日 | −1.7pp | 35% |
| +60日 | −3.8pp | 32% |
規制は投機ラリーを冷やす — だがまさに空売り困難・スクイーズ危険な銘柄で、信号は負。ロングのエッジはない。これは回避則:+35%急騰して規制入りした銘柄を追うな。
エントリ=前週スナップショットに無く今週ハード規制入りした銘柄、超過は公表日からの対TOPIX。集計上の前方傾向のみ・取引不可。投資助言ではありません。
発見09旬のセクターを追えば、指数に勝てるのか?TOPIX-17モメンタムの検証 — 出てきたのはアルファではなかった。限界的
セクターローテーション(TOPIX-17 モメンタム) — 旬の業種を追えば指数に勝てるか
毎月トレンド上位5業種に等加重で入替、コスト込み、対 時価加重TOPIX。
ローテーションは net +0.9pp/年 で TOPIX を上回り両期間プラス — だがドローダウンは深く Calmar は同値(0.40)、つまり単なる高ベータ。
| 戦略 | CAGR | 最大DD | 前23 | 後23 |
|---|---|---|---|---|
| ローテ上位5(net) | 10.4% | −26% | +2.4% | +22.9% |
| TOPIX(時価加重) | 9.4% | −23% | +1.7% | +21.6% |
有料アーカイブで最もマシなアクティブ結果 — だが超過+0.9pp/年はドローダウン悪化を伴い Calmar 改善なし。さらにロバスト性検証で決着:lookback × top-K の9通り中、TOPIX に勝ったのは1つ(表の+0.9ppのセル)だけ、残り8つは負け・平均 −0.6pp/年。この『エッジ』はたった1つの幸運なパラメータ — 高ベータであって技能でなく、持続的エッジではない。
公式 TOPIX-17 時価加重業種指数、毎月12ヶ月モメンタム上位5、往復0.4%コスト控除、配当は両側除外。投資助言ではありません。